わがまま姫♀
その後、あの1時間であったことを全て遥にはかされたのは、言うまでもない。
「…姫央」
「なに?」
急におとなしい声を出す遥。
「姫央もついに…ついに、恋というモノを知ったのねっ?!」
「はい!?」
「あたし、嬉しいっ!!」
そう言うと、遥はあたしの両手を握った。
「遥なに!?急にどうしたわけ?!」
「どうしたって姫央!アンタの恋が始まったのよ!」
まーた遥がおかしなこと言い出したよ。
一度言い出したら、もう止まらないんだから。
「遥、恋ってそんなすぐにする…」
……ん?
今、台詞にすんごい違和感があった気がする。
恋ってそんなすぐに…?
恋ってそんな…?
恋って…?
「……こここ、恋っ?!」
「うん♪」