もう少しだけ、あなたのそばに

訪問者

次の日、学校に行くと、


「花憐ちゃん、また、昨日、ドタキャンだって？」


急に話しかけてきたのは、昨日の合コンメンバーだったと思われる男の子。


「うん。ごめんね。」


「ねえ、じゃあ、今日は？」


「今日？」


「そう、梨乃ちゃんたちと今日の夕方にご飯食べに行くんだけど、今日ならどう？」


隣にいた梨乃に目線を向けると、苦笑い・・・・・・。

そういうことか。


「ごめんね。今日も無理なの。」


と笑顔で答えた。


「え～～、そうなの。じゃあ、懲りずにまた誘うから。また、今度ね。」


私がお誘いを断るのはいつものこと。

だから、見慣れた風景。

こんなに断り続けているのによく誘われるのは、私の周りはよっぽど暇な人たちの集まりなのだろうか？