もう少しだけ、あなたのそばに
決意の時
なんとか、秋に言われた仕事は終わった。
これ以上は大学を休むのはまずい。
それは、ちゃんと秋も分かっているようで、月曜日からはちゃんと大学に通い始めた。
自分では、一生懸命普通にしているつもり。
だけど、周りから見れば、それはただ無理をしているようにしか見えないらしい。
「花憐、大丈夫?」
「梨乃・・・・。え~と、私・・普通でしょ?」
苦笑いをしながら、そう聞くけど、
大きなため息の後に
「どこがよ。どこからどう見ても無理して笑っているようにしか見えない。」
そう・・・だよね。
頑張っているつもりなのに。
「私でも分かるんだよ。新城先輩だって分かっているんでしょ?
よく、大学通わせてくれてるね。」
なんて、今度は梨乃が苦笑いをする。