もう少しだけ、あなたのそばに
「あの~、何か?」
「ああ、ごめんなさいね。秋は、まだ、仕事よね。」
秋の知り合い??
「はい、そうだと思いますけど。」
「あなた、学生さん?大学生?」
「そうですけど・・・・・・・」
私は怪訝そうな顔で彼女を見ていると、
「ごめんなさいね。私、今、秋人と仕事でパートナーを組んでいるんだけど・・・・
ちょっと、ここじゃあ、なんだから、少しどこかで話せないかしら。」
嫌な予感がした。
でも、家に入れるわけにはいかない。
いくら、秋の知り合いでも、あの部屋に人を入れることを極端に嫌がる秋を知っているから。
仕方なく、私は近くのカフェに行くことにした。