もう少しだけ、あなたのそばに
いつの間にか眠ってしまっていたようで、目を覚ますと私の横で肘をついて横になっている秋が、私の髪を撫でていた。
「花憐、ごめん。ちょっと激しくし過ぎた。」
横に頭を振る私を見て
「体、大丈夫か?」
いつもの優しい顔で私を見つめる。
「はい。大丈夫です。」
「お風呂入れた。入れるか?」
私はゆっくりと体を起こし、
「ありがとうございます。」
と頭を下げて、お風呂へ向った。
お風呂から出てくると、リビングでコーヒーを飲んでいる秋がいた。
「花憐、おいで。」
呼ばれるままに、秋の前まで行くと、手を引かれ、そのまま、秋の膝の間に座らされた。