もう少しだけ、あなたのそばに
「なるほど、きれいだし丁寧だし、すばらしくまとまってるね。これじゃあ、文句のつけようながないな。」
なんて、関心している。
私は、そうかな~と思い、自分でも資料をみるけど普通だと思う。
すると、一人の女の人がノートパソコンを片手に必死の形相で倉橋さんに詰め寄る。
「もう、どうしたらいいのかわかりません。」
「時間がないのに、間に合わない。」
泣きそうな顔をしている彼女。
「困ったな~。俺もそのソフトは使ったことがないんだよ。分る奴、今、外出中だしな~。」
チラッと、パソコンを見ると、このソフト・・・・・・・・
コピー機の隣にある机にノートパソコンを置いて倉橋さんがいじって見るけど、ダメな様。
私は、秋の姿を確認すると、なにやら森室長だけでなく数人の人と難しい顔で話し合い中。
まだ、時間がかかりそうだな。
「あの、そのソフトなら、私、使ったことがありますよ。」
と言うと、泣きそうな彼女が私のことをキラキラした目で見つめてきた。
「本当?月島さん、これ、わかる?」
倉橋さんはそういいながら、私にパソコンの前を譲ってくれた。