全部許してくれますか?
その場のノリで、
みんなでお祭りを見ることになった。

みんな大人になって、でも変わってなくて。

高校時代に戻ったような気分になった。

夕焼け空に提灯の光がぼんやりと頬を照らす。

時々、土井くんのほうをちら見しながら、

えみたちと屋台を回る。

杏飴の味がわからなくなるほど、
甘酸っぱい感情に包まれる。

土井くんのことよく知らないのに、
彼のことばかり気になって仕方ない。
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