ホントは私だって我慢してる。
第一章 『関係というもの』
家族、友人、先生、先輩、上司、部下。
人生において、必ず〝関係〟というものはなくてはならないものである。
人間はだいたい、年上が偉いとか、財産がある人が偉いだとか勝手に基準を決めてる。
その人がどんな人かも知らないで、生まれた時から立場が決まっている人もいる。
その〝関係〟というものを一番最初に学ぶ場所が中学校であると私は思う。
小学校まではなかった、部活という先輩との付き合い。
どうせ部活なんてほとんどの人が先輩に嫌われないように、気に入られようとして
友達よりも自分優先になることが多い。そこで、友達関係が崩れることも少なくはない。
人生の貴重な3年間を、そんな差別だらけの中学校という生活に費やすなんて
すっごくもったいないと思った。いろいろなことを学ぶ大切な場所だとわかってても。
部活なんてただ内申を上げるためのものだと思ってたアタシ。
てゆーか、今まで本気で取り組んだことなんか一つもないような自由気ままな人間。
今まで生きてきて特に困ったことなんて一つもない。
適当にやってたら結構運動も勉強もできて。おまけに絵も描けちゃったり。
友達とかも困ったことなんてなかった。笑って話しかければ誰でも話せれてたし。
猫かぶって話してたら、いつの間にか本当の性格が自分でもよくわかんなくなってた。
誰かに本当の自分を知られて離れられるのが怖くて、知られた後、
ただ臆病で弱気な自分が今までみたいに笑って過ごせるかどうかが心配で....。
誰よりも、強がってて表ではかっこいいを目指してるアタシにとって
〝怖い〟〝辛い〟〝苦しい〟って感情を誰かに伝えることができなかった。
――――― 本当は誰よりも、誰かに自分のコトを知って欲しかった。
自分の本当の性格、感情をみんなに伝えたかった。 ―――――――