【短編】不器用なあたし達の愛の証




翌朝目が覚めると、蓮はもうとなりにいなくて。



床に落ちている下着に手を伸ばすと、あることに気づいて思考が停止した。




「…バカ」




あたしの左手の薬指にはめられていた、そのリングは。




「あたしがプレゼントもらって、どうすんのよ」




不器用なあたし達の、愛の証。



【完】



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