もう一度君にKISS





しばらくひまわり畑を歩いていると、目の前を歩く彼が急に止まり、




「グフッ───」



「あ、ごめん」



私は彼の背中に衝突してしまった。


痛む鼻を擦り、涙目になっていると




「ここが俺の通り道だよ」



と、指をさした。











...........え?




彼が指さす先.....






「さっきの草むらじゃん!!」




勢いよくつっこむ私に、彼はニコニコとするばかり。





......何が“帰りは安心しろよ”だ

結局草むら通るんじゃん.....

ほんとに帰れんのかな......




落ち込む私をよそに彼は草むらへと入っていく。





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