もう一度君にKISS
「ちょ、ちょっと!置いてかないでよ!」
慌てて彼を追いかける。
自分より背の高い草をかき分けて、
1メートルくらい進んだとき、
突然ふっと目の前から草が消えた。
そして現れた細い道。
草むらの中になぜか1本だけ道があった。
「これで安心した?」
斜め上を向けば得意気に笑う彼。
さっきは疑ってすいません、と心の中で謝りながら、細い道を辿っていく。
5分くらい進んだ先には木の板で作られた塀があった。
「この向こう側、向日葵が今日通った道があるよ」
向こう側って.....
.....ここ.....
登るんですか ........?
「私には無理だよ.....こんな高い塀登るなんて....」