もう一度君にKISS
two
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ベットに寝そべり、目を瞑る。
瞼に映るのはゆっくりと近づいてくる彼の顔で.....
「ああ、もう!」
さっきの出来事を振り払うように目を開け、バシッと頬を叩く。
あのあとどうやって帰ってきたか分からない。
気づいたら家の前にいて、畑仕事が終わったのであろうおじいちゃんが軽トラックからジャガイモを倉庫に入れていた。
そこでやっと自分が彼にされたことに気づいて、ただいまも言わずに部屋にダッシュで飛び込んだんだ。
そして今に至るわけ。
「私.......」
そっと唇に触れてみる。
この唇に.....
キス.....されたんだ.....