もう一度君にKISS
──────────
とぼとぼと家までの道のりを歩く。
空はもう夕日に染まっていた。
時間が経てば、彼が来るかもしれない
そんな淡い期待をし、あれから数時間ひまわり畑の真ん中で座って待っていたけど、やっぱり彼は来なくて。
結局会えずに帰ってきてしまった。
どうしてこんなにも彼に会いたいのか...
どうして会えなくて落ち込んでいるのか...
どうしてあの“キス”が嫌じゃなかったのか...
その理由に、本当は気づいてた。