もう一度君にKISS



──────────



とぼとぼと家までの道のりを歩く。


空はもう夕日に染まっていた。




時間が経てば、彼が来るかもしれない

そんな淡い期待をし、あれから数時間ひまわり畑の真ん中で座って待っていたけど、やっぱり彼は来なくて。


結局会えずに帰ってきてしまった。



どうしてこんなにも彼に会いたいのか...

どうして会えなくて落ち込んでいるのか...

どうしてあの“キス”が嫌じゃなかったのか...




その理由に、本当は気づいてた。










< 42 / 62 >

この作品をシェア

pagetop