もう一度君にKISS
春side
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いつものようにお気に入りのひまわり畑に来て、中心にある小さな芝生の丘で寝ているときだった。
ひまわり達の香りに混じって、甘い香りがするのに気がついた。
どこかで嗅いだことある...
この香り...
そこで、はっと目が覚める。
.....やっぱり.....
隣を見てみれば、その香りの持ち主がすやすやと眠っているではないか。
ドクン
ドクン
と、俺の鼓動がだんだんと速まっていくのが分かった。
“春野 向日葵”
真っ白で透き通るような肌に
艶やかな長い黒髪と
ぱっちり二重の黒い大きな瞳
そして思わずかぶりつきたくなる、ぷっくりとした桃色の唇。
そんな彼女に、俺は一瞬にして心を奪われた。