もう一度君にKISS







「あ?あぁ、教えてなかったよな。

夏目 春(ナツメ ハル)、春夏秋冬の春」




「は、春?」



「うん、夏に生まれたのに春なんだ、
おかしいだろ?」






.....夏なのに....春.......





なんか....








「私に似てるかも.....」




「え?なにが?」




「夏なのに春ってところ。
私、苗字が春野なの。
向日葵って夏の花でしょ?
でも私の名前だと

春の、ひまわり

になっちゃうから......


おかしいんだよね」





「ふはっ、確かにおかしいなっ」





しんみりと言った私に対して、
彼はそんなのお構いなしに笑いだした。






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