【BL】秘密の生徒会長さま…の恋人!?
俺は聖弥にあわてて駆け寄る。
「どうしたんだ?わざわざ教室まで…」
「たまたま通りかかったら慎理の姿が見えたから。迷惑だった?」
「そ、そんなわけねーよ!」
良かった、と微笑まれれば何故だが頬が熱くなった。
そう言えば、お互い立って話すのって初めてだ。
頭一つ分俺の上にある聖弥の顔を見つめる。
「どうかした?」
「思ってたより背高いなって……」
「そう?慎理は………思ってたとおりで可愛いよ。」
「か…………」
また可愛いって言ったよ…。
「あのさ、それ誉めてないよな?」
「え?誉めてるよ。ああ、ごめん。もう行かないと。」
「帰るのか?」
「いや、役員の仕事だよ。」
「委員会?」
「そんなとこ。じゃあね。」
ぽんぽん、と頭を撫でて、聖弥は立ち去った。