【BL】秘密の生徒会長さま…の恋人!?
ドアを開けて、そーっと屋上へ足を踏み入れた。
眩しい太陽が照りつけてくる。
「暑っ……」
一瞬顔をしかめて、屋上を見渡す。
あ、誰か居る……。
フェンスにもたれ掛かるように体を投げ出している男子生徒。
寝てる……?
俺は忍び足で男子生徒へ近づく。
起きる気配はない。
その男子生徒はこのクソ暑い中、学ランをきっちり着込み、規則正しい寝息を立てていた。
真っ黒な艶のある髪が日光で輝いている。
その髪が栄える白い肌。
俺は興味に引かれ、男子生徒の顔をのぞき込んだ。
男の俺が言うのも何だけど……
「格好いいなぁ。」
「――人の寝込み襲うなんて、良い趣味とは言えないね。」
「うわぁ!?」
目が開かれる前に、男子生徒の口が先に開かれた。
驚いて後ずさると、クスクスと笑い声が聞こえてきた。