【BL】秘密の生徒会長さま…の恋人!?
気がつけば、聖弥の体が俺の懐に入り込んでいて、至近距離に顔が近づく。
「そんなに無防備だと、すぐ食べられちゃうよ。」
「食べられる?」
「そう。俺にね。」
「それってどういう意――」
言葉の続きは紡げなかった。
重なった唇が聖弥のものであることに気が付くのに三秒は掛かった。
もしかしたらそれ以上、俺の頭はフリーズしていたかもしれない。
急速に重なった唇は、ゆっくり離れていった。
「ね?食べられちゃうでしょ?」
勝ち誇ったような笑みに、全身が熱くなった。
「~~い、今……一体な、にを……」
「何って、キスだよ。」
恥じらいもせず、聖弥は言った。
な、何でこんな堂々としてんだ!?
俺が変なのかな……?
「俺、男なんだけど……」
「知ってるよ。何を今更」
「いや、一応確認と言うか…」