【BL】秘密の生徒会長さま…の恋人!?
「だからぁ、初めから言ってんじゃん。住む世界が違うって。」
湊は呆れたように言う。
俺は自分の教室で机に突っ伏している。
たまたま教室に残っていた湊を捕まえ、聖弥を見たときに渦巻いた感情を吐露した。
「ちょっとでもダチになれたって思ったのは、俺の勘違いだったのかな……?」
「そうそう。慎理には俺みたいな友達が相応しいんだって。」
ニッと歯を見せ笑った湊に、ため息一つ。
「ちょっと、今のため息はひどいんじゃないの?こっちは愚痴聞いてんだからさ。」
「はいはい。感謝してるって」
と言うものの気分は全く晴れない。
「なんかさぁ」
じーっと俺を見ながら、湊はおもむろに言った。
「恋してる女の子みたい。」
「…………は?」
「だからぁ、慎理、アイツに恋してるみたいだよ。」
こい………?
こいって………
――恋ぃ!?
「ば、ばかじゃねーの?俺が恋だって?だ、第一聖弥も俺も男だ!」
「……すごい動揺。ただ言ってみただけなのに。案外図星だったりして………」
「んなことねーよ!」
俺は机を叩いて立ち上がった。