【BL】秘密の生徒会長さま…の恋人!?
4時間目
予想してたとおり、聖弥は屋上へ。
教室からずっと無言だった。
なんで怒ってんだろ?
むしろ怒るのは、キスされた俺の方なのに。
屋上に入ると、聖弥はフェンスにもたれ掛かり、腕を組んで俺を見た。
真っ直ぐ見つめられる。
徐々に思い出す唇の感触に、目が合わせられなくなる。
“恋してるみたいだよ。”
な、なんで思い出すんだよ、俺のバカ!
聖弥を意識すればするほど、心臓がうるさくなる。
俺、マジで好きになっちゃったのか……?
男の聖弥のこと……。
「慎理、」
「あ、はい」
いきなり口を開いた聖弥に、俺の体はビクッと反応する。
「俺ね、生徒会やってるんだ。」
「………ぇ?」
突拍子のない言葉に、俺は間抜け面。
「俺が、この星神学園の生徒会長なんだ。」