【BL】秘密の生徒会長さま…の恋人!?



鼻を擽る甘い香りに、俺は目を覚ました。

傾げた頭が何かに寄りかかっている。


「目、覚めた?」



すぐ隣から聞こえてきた声に慌てて頭を起こす。


「おはよう」
「せ、聖弥!」
「随分熟睡してたね。」

昨日と同じ爽やかすぎる笑顔が眩しい。


状況から聖弥の肩で眠っていたみたいだ……。

いつの間に………。


「なんか、ごめん……」
「ん?」
「肩、借りちゃって…」
「ああ、別に気にしないで。可愛かったよ。」
「か……」


今可愛いって言ったのか?



「聖弥、日本語間違ってるぜ?俺、バカだけどそれぐらい分かる。」
「え?間違ってないよ。」



聖弥に真顔で言われると、なんかこう………
妙に説得力がある。


「あ、ああ……そうなんだ。」


そう言うと聖弥はクスクスと笑った。




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