【BL】秘密の生徒会長さま…の恋人!?
何だか嬉しくて、思わず頬が綻んだ。
「聖弥っていい奴なんだな!」
「……ふふふ、何それ。」
「なぁ、ところで……聖弥って何年?」
「3年だよ。3年A組。」
「あ、やっぱ先輩かぁ…。えーっと、聖弥……先輩って言った方がいいよな。」
「聖弥でいいよ。今更でしょ?」
微笑まれて、頷いた。
「慎理は1年かな?」
「うん、そう。よく分かったな?」
「まぁね。それに……」
そこで言葉を切って、聖弥の指が俺の髪を梳いた。
「この金髪はどこにいても目立つから。」
「……聖弥はこういうのどう思う?やっぱ学校の風紀を乱すとか思う?」
「どうして?」
聖弥の真顔って本当妙に威圧感があるんだよな……。
「教師や風紀委員とかによく言われるから。この金髪のせいでクラスの奴らも怖がるし。別に不良でも何でもねーのにさ。」
ぶつぶつ言う文句を聖弥は何も言わず聞いてくれた。
「どうでもいいよ。」
「え?」
「周りなんてどうでもいい。慎理がしたいと思ったことをすればいいよ。さっき言ったでしょ?そんな慎理が羨ましいって。」
再び聖弥が髪を梳いた。
「それに俺は、綺麗だと思うけど?」