お熱いのがお好き?
○○ホテル『宮古』
自分でも、びっくりするほど優しい猫撫で声が出た。
カレンは、目に涙を浮かべながら、「うん…」と子供のようにうなづいた。
◇◇◇
[宮古]の部屋見学を終えた麻紀と清志は、じゃあ、早速…とばかりにいつもの手順でキスと愛撫を始めた。
時間はたっぷりある。
平日昼はフリータイムとやらで、同一料金で夕方6時まで滞在することが出来るらしい。
それでも、二人はさっさと自分で服を脱ぎ、さっさとベッドに横たわる。
上半身裸に、黒のボクサーパンツ姿の清志は、ピンクのブラジャーにパンティ姿の麻紀をしっかりと抱き締めた。
久々の抱擁…
清志の体温を感じる。
清志は麻紀の髪を優しく掻きあげ、首筋に丹念に舌を這わす。
「麻紀、可愛い…ふわふわで気持ちいい…綿菓子みたいだ…」耳元で囁く。
「あん…嬉しい」
麻紀は、自分が女であることを実感する。
場所がいつもと違うせいだろうか。
清志の愛撫は、濃厚でロマンチックで調子がいい。
このままでもイケそうだが、麻紀はあえて「ストップ!」をかけた。
「な、何…?」
「ちょっと、待っててね…お楽しみがあるの…」