お熱いのがお好き?
麻紀は色っぽく、ちょろちょろ胸毛の生えた清志の色白の胸に、人差し指で『の』の字を描いて言う。
一旦ベッドから降り、ソファに置いた
自分の黒いショルダーバッグからジャーン!とばかりに、茶色いドリンク剤の小瓶2本を取り出した。
左右の手に1本ずつ持ちながら、つま先立ちのモンローウォークで、再びベッドへ戻る。
麻紀はまだ下着を着けているのに、何時の間に脱いだのか清志は全裸だった。
開放的な姿で、ベッドの上に仰向けに横たわる清志の鼻先にそれを突き付ける。
「はあい!これ。冷えてないけど。
私も飲むからね?」
そう言って麻紀は、ベッドの淵にドスンと座った。
清志は困惑の笑みを浮かべながらも、小瓶を受け取った。
「なんだよ〜麻紀、ユンケルか?いくらの買ったんだ?そんなの飲んだって…
…ぎゃー!」
小瓶のラベルを見た清志は仰け反り、上半身を起こした。
「『赤まむしドリンク』って〜!気持ちわりーなあ!俺、蛇大嫌いなのに!」
瓶の口を親指と人差し指で摘まむように持ち、清志は『赤まむしドリンク』を麻紀に押し返そうとする。
麻紀は、悪魔のような顔で突っぱねた。