お熱いのがお好き?


「泡風呂、最高だねえ、清志…」


「本当だな〜…」



清志と並んで、肩までモコモコと泡立つ湯の中に浸かる。


麻紀は泡を両手で掬い、ふうっと息で吹き飛ばす。



「なんか峰不二子みたい…♡」


浴槽の淵に両腕を重ねて置き、うっとりとつぶやく。


さきほど、一戦交えたばかりで、身体に、心地よい疲労感と愛された余韻が残っていた。



『赤まむし』が効いたのかどうかは定かではないけれど、このところのご無沙汰を取り戻すかのような清志の激しい攻めに麻紀はメロメロになってしまった。



清志のいいところは、ここだ。


一緒に暮らし始めて二年経っても、ベッドの上では決して手抜きをしない。



「本当、清志ってすごいの…麻紀、死んじゃうかと思ったあ…」


麻紀は手で泡を掬い、目をハートにしてうっとりと言う。


「やめてくれよ〜こんなとこで死ぬの。ラブホに救急車なんて、シャレにならねえって」


ジョークを言いながら、隣にいる清志も満足げだ。



清志、本領発揮だ。

元夫・真和とは全然違う。


始めの方、ちょっとたどたどしいようにみせるのは、清志のテクニックだ。

それで女を焦らす。





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