お熱いのがお好き?
オー、HOT!
◇◇◇
麻紀はハッと目覚めた。
暗がりの中、クリスタルの飾りが付いたゴージャスなシャンデリアが目に入る。
(…あ、そうだ。[宮古]で一回エッチして、露天風呂入って、お弁当食べてから、お昼寝タイムにしたんだっけ…)
部屋の中は適温で、素肌にシーツの冷たい感触が心地良かった。
(もし、あんなシャンデリア落ちてきたら、頭が血だらけになっちゃうじゃない…)
気怠くそんな事を考え、寝返りを打つ。
すぐ横では、清志が少し口を開けてすやすやと寝ていた。
(…今、何時かなあ?)
ふとそう思い、枕元に置いた自分の携帯を見た。そして、飛び起きた。
「えーっ!もう4時じゃない!
フリータイム、6時までって言ってたよね?あと2時間しかないの?
清志!清志!起きて!
寝てる場合じゃないから!」
麻紀は、寝ている清志の身体を布団の上からバシバシ叩いた。
こんなところで3時間も寝てしまうとは。不覚だった。
麻紀の予定としては、清志と80インチのプロジェクターでエッチなビデオを観て、ツッコミを入れつつもムラムラして、2回戦目に突入したかったのに。
ビデオなんか観ている場合ではなくなった。