お熱いのがお好き?
「さっさと、本日のメインイベントを始めなくちゃ!」
裸の麻紀は、身体にバスタオルを巻き付けると、また自分のバッグから何かを取り出しに、いそいそとソファーへ歩み寄る。
その様子をベッドに横になったまま、寝ぼけ眼で見ていた清志が、露骨に嫌な顔をした。
「…もー。麻紀ぃ、また俺に変なもの飲ませるつもりか?
もういいって、そういうの。俺のこと考えてくれる気持ちは嬉しいけどさあ」
「やあね。清志!今度はそんなんじゃないからあ。安心してよ」
また、クネクネと爪先立ちのモンローウォークで戻ってきた麻紀はなにやら、筒状になったボトルを手にしていた。
「….何、それ?」
引っくり返った亀のように首だけ伸ばし、清志は怪訝な表情を浮かべた。
うふっ…と麻紀は妖艶に微笑んだ。
これが麻紀の『秘策』だった。
「いくわよ…覚悟して」
麻紀は身体に巻きつけていたバスタオルを勢いよく、ばっと脱ぎ捨てた。
ベッドに上がり、全裸の清志の腰に跨り、座る。
大胆な麻紀に圧倒されて、されるがままの清志は、完全にマグロ状態になっていた。