お熱いのがお好き?
麻紀は、両手でボトルを持ち、高々と掲げる。
おもむろに振り下ろし、ボトルを逆さにすると、清志の胸から下腹にかけて、すうう~っと一文字に透明の液体を振りかけた。
それは無臭で粘度があり、緩い水飴のような感じだった。
「うわあ!な、何?」
清志は驚き、反射的に上半身を浮かす。その肩を麻紀は思い切り突き飛ばした。
「ダメよ。寝て!」
麻紀はレスラーがフォールを奪った時のように、清志の身体に覆いかぶさり、彼の自由を奪った。
麻紀の方が横幅がある。
清志は身動きが取れなくなった。
麻紀と清志の身体の間にサンドウィッチされたたっぷりのヌルヌルの液体は、麻紀の動きに合わせ、
なんともいえない卑猥な音を立てる。
そして、それは、ほのかな熱を持ち始めた。
「ええっ!何これ!?すっげー気持ちいい!」
清志は叫んだ。
「清志…これ、ホットローションていうのよ。あったかいでしょ?こうやって、たっぷり塗って、お互いを優しくマッサージしながら、ゆっくり愛し合うの…」
自分の胸と清志の肌がこすれ合うように、麻紀は自分の身体をくねらせる。
もっともっと…。
素肌と素肌が密着し、一体化するように。