お熱いのがお好き?
「いつのまに、そんなの買ったんだよ?俺、こんなの初めてだよ…すげえ…」
清志は、あまり変わったことをしたがらない。
安定した中に快楽を求める。
その辺は保守的だった。
「うふん…今までの普通のエッチはもう卒業。これからはこういうものも使って楽しみましょ…」
麻紀の右手の人差し指は、清志の心臓の辺りから下腹に向けて絶妙なタッチで、つつつ…と撫でる。
種明かしをすれば、ホットローションを麻紀に教えたのは、前夫・真和だ。
結婚記念日も麻紀の誕生日もスルーするくせに、そういうことだけは研究熱心な男だった。
しかし、残念なことに肌が弱い真和は、ローションによってプレイ中にぶつぶつと湿疹が出来てしまい、1回こっきりでやめて、捨ててしまった。
麻紀は結構、気に入ったから残念な気分だった。
今日、念願かなって再びホットローションを使う日が訪れたのだ。
麻紀の指遣いはローションの効果もあり、実に巧妙だった。
「…つうかこれ、気持ちいいの通り越して、ヤバイって……
こんなことしながら、そんなことされたら…あ、それ以上…イジらないで!
本当、あーヤバイ!動かさないで〜!」