お熱いのがお好き?
客はまばらだ。
夏休みで宿泊客はファミリーが多い。
子供がいては、夜、飲みになど行くことが出来ないのだろう。
店内の片隅には、カラオケセットが置かれ、酒の入ったおじさんおばさんグループがカラオケに興じていた。
そのせいで結構、うるさかった。
「あっ!麻紀さあん!カレン、ここです!」
店の中ほどの4人掛けのテーブル席にいたカレンが、立ち上がり、跳ねるようにして麻紀に向かって手を振る。
昼間より更に露出度が増して、鮮やかなレモン色のスリップドレスを着ている。
白くて華奢な肩が剥き出しになっていた。
それでも、なぜかいやらしい感じがしない。あくまで爽やかで可愛らしかった。
(あら…麻紀さんだって…)
「はあい。おマタしてごめんねえ!」
手を振りながら、麻紀は軽いノリで答えた。得意のモンローウォークでカレンのいるテーブルへ歩み寄る。
今までカレンには、ずっと『高木さん』と呼ばれていた。
(いきなり名前で呼ぶなんて、さすがに今時の若い子…
でも、私、離婚したから、もう高木じゃないのよね。
旧姓の鈴木なのよ。
まあ、いっかあ。ぶつぶつ説明するのも面倒臭いし。今夜限りでもう2度逢うことないんだし…)
夏休みで宿泊客はファミリーが多い。
子供がいては、夜、飲みになど行くことが出来ないのだろう。
店内の片隅には、カラオケセットが置かれ、酒の入ったおじさんおばさんグループがカラオケに興じていた。
そのせいで結構、うるさかった。
「あっ!麻紀さあん!カレン、ここです!」
店の中ほどの4人掛けのテーブル席にいたカレンが、立ち上がり、跳ねるようにして麻紀に向かって手を振る。
昼間より更に露出度が増して、鮮やかなレモン色のスリップドレスを着ている。
白くて華奢な肩が剥き出しになっていた。
それでも、なぜかいやらしい感じがしない。あくまで爽やかで可愛らしかった。
(あら…麻紀さんだって…)
「はあい。おマタしてごめんねえ!」
手を振りながら、麻紀は軽いノリで答えた。得意のモンローウォークでカレンのいるテーブルへ歩み寄る。
今までカレンには、ずっと『高木さん』と呼ばれていた。
(いきなり名前で呼ぶなんて、さすがに今時の若い子…
でも、私、離婚したから、もう高木じゃないのよね。
旧姓の鈴木なのよ。
まあ、いっかあ。ぶつぶつ説明するのも面倒臭いし。今夜限りでもう2度逢うことないんだし…)