お熱いのがお好き?
マー君は違う。
カレンが許してくれるまで、プラトニックでいいって言ってくれたの…
2人でベッドにいるのに、キスだけして。朝まで腕枕してくれて。
ホテルの部屋でマー君が淹れてくれたモーニングコーヒー飲んでから、手をつないで帰るの。
それが、3回も!
カレン、初めて男の人に愛されてるって、大切にされてるって思った。
奥さんと子供がいるけど、必ず離婚して、カレンと結婚するからって。
マー君に初めて抱かれる決意をした夜、カレン、思い切って言ったの。
『カレン、バージンじゃないの。マー君は2番目なの。ごめんなさい』って。
マー君はにっこり笑って『そんなこと気にしないで。どんなカレンでも俺の愛は変わらないよ』って頭を撫でてくれたの。
すっげえ嬉しかった…だから、マー君と結ばれた時は本当に感動しちゃった…
カレンは、お祈りをするように顔の前で両手の指を組み、すっかり自分の世界に浸っていた。
せっかくの熱弁だったけれど、彼女の話は、麻紀の右耳から左耳に抜けていった。