出会いは偶然じゃなくて運命
離れる気持ち


どうして…

『ちょっと来いよ。』

そう言って腕をつかんで連れて行こうとする匡。

「や、やめて!私、新聞取りに来ただけだから、帰るの遅くなったらお母さんたち心配する。」

『いいから来いよ!』

強い力で引っ張ってくる匡。

「痛いよ!っきゃ!」

男の力に勝てるなんて無理で、私は外に連れ出された。

「離してっ!」

『なんで電話とメール無視してんだよ。何回も連絡してんだけど?』

「…。電源切ってるから。それに、もう連絡する意味ないでしょ。私たち別れたんだよ?」

『ふざけんな。俺は別れたなんて言ってねーよ。』
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