出会いは偶然じゃなくて運命
…え?
見返す。
何度も読み返した。
一緒に行かない…?
行きます、行きますっ!
やばい!嬉しすぎるっ!
の、のんちゃん!私、駅までは匡くんと一緒に行ってもいいですか!
〈了解ですっ(b'3`*)
いいよっ♪駅まで一緒に行こう!〉
なんか、上から目線になってない?
これでいいよね?送って大丈夫だよね?
いちいち、メールを送るだけに読み返して、変なとこはないか確認して。
恋って大変。だけど、すっごく幸せ。
のんちゃんにメールした。
〈のんちゃん!当日駅で8時40分に
待ち合わせになったよー♪
でねっ!駅まで一緒に行こうって
言われちゃったのー!!
のんちゃん、駅まで匡くんと一緒に
行ってもいいですか?(´;д;`)〉
のんちゃんはすぐに返事をくれた。
《了解ー♪
おぉー!やるじゃん、綾!
いいよ、駅まで2人でおいで。》
のんちゃん。
ありがとう泣
今度は匡くんから返事が来た。
《裕翔、OKだってさ。
じゃ、家まで迎えに行こうか?》
家まで⁉
顔がにやける。
やばい。ニヤニヤしちゃう。
〈のんちゃんもOKだよ♪
家までとか、悪くない?〉
いえ、家までとか嬉しすぎます。
でも、ちょっと謙虚に。
《大丈夫だよ!
じゃ、8時くらいに家まで行くわ。》
ねー。幸せすぎて
死んじゃいそうです。
匡くんと電車で2人きりとか
考えただけで鼻血が。
『おい!ブスッ!』
「わっ!な、何よ、お兄ちゃん!ノックして開けてよ!」
『したわっ!返事もねーし、開けてみたら俺に気づかないで百面相しやがって。きもちわりーんだよ!』
「ちょっ!百面相なんてしてないよ!」
『してただろ。ニヤニヤしたり、真面目な顔したり、泣きそうな顔になったり、うわ、きもちわりー。』
み、見られてた…
「っ!そ、それより何よ!」
『ん?ああー。夕飯だって呼びにきてやったんだよ!早く来いよ。』
「りょーかいっ!」
『ったく、なんで俺が呼びに行かなきゃ行けねーんだ。』
ブツブツ言いながら、部屋を出て行ったお兄ちゃん。
うわー。私のいろんな顔見られてたのねー。
私は顔に出るタイプらしい。