出会いは偶然じゃなくて運命


遊園地当日。


前日の夜はファッションショー。

匡くんはどんな格好の子が好きなのかなー。とめちゃくちゃ悩んだ。

い、一応女の子らしい格好にしてみたんだけど…


匡くんからメールが入った。

《もうそろ着くよー》

っ!やばい!緊張してきた!

〈了解!下にいるねっ!〉

フー
フー

深呼吸して落ち着いて。


よし。


「お母さん、いってきまーす!」

『行ってらっしゃい!気をつけてね。連絡してね!』

「はーい♪『おい、どこ行くんだよ?』

うわ、面倒くさい奴が出てきた。

「遊園地行くのっ!」

『ふーん。誰と?』

「いつメン!」

『そ。気をつけてな。』

え?お兄ちゃんが気をつけてな。
って言った。

今日は雷でも落ちるのかな。

『おい。なんだその間抜けなつらは』
「だって、お兄ちゃんが気をつけてな。って言うからさ。」

『は?なに、馬鹿にしてんの?』

『お兄ちゃんは、心配なのよー。可愛い妹が遠出するから♪』
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