出会いは偶然じゃなくて運命
『嫌だった?』
「いえ…嫌じゃないです…照」
絶対私、今顔が真っ赤だ。
匡くんと2人だけの観覧車。
む、無言…
『あのさ。』
「はいっ!」
『そんなに緊張しないで(笑)やっぱりみんなで乗りたかった?』
「ううん!2人でも楽しいよ?」
『綾ちゃんってさ…裕翔が好きなの?』
「え?裕翔?まさかー(笑)裕翔は親友って感じかなー!」
『そっか…。』
「うん。」
あれ。なんだ、この空気。
ど、どうしよう。
なんか変なこと言ったかな。
『今日さ、颯太先輩に俺たち付き合ってんのか聞かれたじゃん?』
「え、あ、うん。」
『俺、別に嫌じゃなかったよ。付き合ってんのって聞かれて。』
ドキドキドキドキドキドキ
『俺のことはどう思ってる?綾ちゃん』
「え、どうって…」
『俺のことも裕翔みたいに友達と思ってる?』
「あ、あの、そのっ!あの…」
『ふはは。ごめん。いじめすぎたわ。俺から言う。俺は綾ちゃんが好きだよ。友達としてじゃなくて、1人の好きな人として見てる。』
ねぇ。
これは夢じゃないよね?
『…綾ちゃんは?』
「っ。1人の好きな人して見てます。」
ポロッと涙が出た。
悲しいじゃなくて、嬉しい涙。
「ずっと匡くんが好きだったよぉ泣」
『うわ。泣くなよ!』
「嬉しいんだよぉ泣」
『あ、あ、』
「うん?ぐすっ」
『あ、綾。俺と付き合って下さい!』
あ、
綾
綾だってー!!!!!
「…はいっ!」
ね。神様。
これ以上ない幸せをくれてありがとう。