出会いは偶然じゃなくて運命
一周して観覧車から降りると、のんちゃんと裕翔が待っていた。
『やっと来たか。おい!匡、このやろう!って、綾?泣いたのか?』
「い、いや、泣いてない。」
『いや、泣いただろ。おい、匡!お前泣かせるために2人で乗ったのか?』
ちょっと裕翔!
『ああ。泣かせちゃったみたいだ。』
『お前っ!』
『告白したら、泣いちゃった。』
…
『こっ、告白⁉お、お前いつから綾のこと好きだったんだよ⁉俺、なんも知らねーぞ⁉』
『結構前から。で、付き合うことになりました。よろしくー♪』
『綾っ!よかったねっ!』
のんちゃんが涙ぐみながら喜んでくれた。
「うんっ!ありがとう!」
『ちょっと待てー!お前らっ!俺だけか?はぶられてるのは⁉』
「うるさいなー。さ、みんな帰ろう?」
1人騒いでる裕翔はほっといて3人で出口に向かった。
『おい!置いて行くなんてひどいぞっ!』
まぁ、走って合流した裕翔と4人で帰ったんだけどね。
この遊園地が幸せな記念の日になるなんて思ってもみなかったよ。