出会いは偶然じゃなくて運命
新しい制服に着替えてリビングに行くと
『おはよう、綾。制服似合ってるな。』
新聞から目を私にやって言ってくれたのは、私の大好きなお父さん。
「おはよう、お父さん!ありがとう!」
『まだ小学生さが抜けてないな。』
うっ。
後ろから毒を吐くのは私の兄、博音(ヒロト)だ。
「うるさいなっ!バカ兄!」
ほんと、意地悪なんだからっ!
『博音、可愛いなら可愛いって言わなきゃ。大事な妹に嫌われるぞ?』
『どこき可愛い妹がいるんだー?』
このヤロー…!
『ここにいるよ!可愛いお姉!』
この、天使の声はっ!
「博也ー。もー博也大好きっ!」
5歳になる弟、博也(ヒロヤ)だ。