出会いは偶然じゃなくて運命

クラスは離れちゃうけど、大丈夫だよね

のんちゃんと新しいクラスに行って、担任が来るのを待っていたら


クラスが騒ついたのがわかった。


なんだろう？

みんな入口のほう見てる…


…げっ！


お兄ちゃんと颯太先輩！

『かっこいーよね、あの2人』
『ほんと。イケメン2人とかやばい』

確かに。


確かに颯太先輩はイケメンだと思うけど、お兄ちゃんはどうなの？

『平川さんって、あの博音先輩の妹なんでしょー？羨ましい！』

1年の時から言われたきた言葉。


なにがですか？
あなたたちはお兄ちゃんの酷さを知らないからそんなこたが言えるんだ！

そんなことを思っていたら

『おい！綾！』


お兄ちゃんが呼んでる…


なんだし。
みんなの前だと、綾！だってさ。

ふんっ


『おい…』

あ、1トーン声が低くなった。
やばい。

「なに？どうしたの？2年の教室に来ないでよ。」

『呼んだら一回で来いよ。』

そう言いながら私の頬をつねってきた

「いひゃい！いひゃい！にゃんにゃの！っ」

『別に。お前がどこのクラスか見にきただけ。お前、縦割り俺らと同じだからな。よろしくな。』

「うそっ！やだっ！」

『あ？』

「なんでもないです。」

『…ぶっ。やっぱお前ら笑えるわー。』

「あの、颯太先輩もお兄ちゃんと同じクラスですか？」

『そうだよ。またこいつとだ。』

『ありがたく思え。』

『あ？』

この2人って似たもの同士なのかもしれない。