出会いは偶然じゃなくて運命
学校が終わり、匡と2人で帰宅中…
なんだけど。
どうしたんだろう。
なんか…
無口で。
怒ってる…?
私、何かしたかな?
「匡…?」
『ん?』
「どうかしたの?」
『…なんもないよ。』
「そっか…」
『うん。』
何、この空気。
すごく嫌な空気。
もうすぐ家に着くのに、一言も話してくれない。
「匡…。着いちゃったよ。」
『あぁ…じゃあな。』
え。
それだけ?
嘘でしょ。
「匡!」
『なに?』
振り向いた匡の表情が、凍りつくくらい冷たくて。
「っ!な、なんでもない…じゃあね。」
『ん。』
帰ってしまった。
ねぇ、私が何かしたならちゃんと言ってくれなきゃわからないよ…