出会いは偶然じゃなくて運命
部屋で泣いていたら携帯が鳴った。
あぁ、あれから
1時間経っちゃったんだな。
着信を見ると
匡?
匡からメールだった。
《やっぱさ。やっぱ俺、綾じゃなきゃダメだ!ごめん。別れたくない。》
「うぅ…。ぐすっ」
私たち、別れなくていいんだよね?
よかったよー泣
…この時、匡ときっぱり別れればよかったなんて私は知らなかった。
〈私も匡じゃなきゃダメだよ。でも、今日はどうして怒ってたの?〉
《綾が先輩と楽しそうに話してたの見て、嫉妬した。もうさ、先輩と話さないで。》
颯太先輩のことかな?
〈お兄ちゃんと話したついでに話しただけだよ?〉
《うん。でも話さないで。あと博音先輩とも。》
…お兄ちゃんともダメなの?
〈わかったよ。〉
嫉妬してくれてるのは嬉しいけど…
お兄ちゃんと話してるのにも嫉妬するなんて…