出会いは偶然じゃなくて運命
『俺とお前は気が合いそうだ。』
ニヤっと笑うこいつ。
「そうだな。…お前名前は?」
『平川博音。お前は?』
「山本颯太だ。」
一緒のクラスなのにお互い名前を知らない、変な組み合わせだったが、俺はこの日から学校が楽しくなった。
相変わらず、博音とバカな事をやっていたある日、もう俺らは中2になろうとしてた時だった。
いつになく博音が楽しそうだった。
「なんだよ。なんか楽しそうじゃん?」
『あぁ。次の1年に妹入ってくんだわ。』
「妹?お前妹いたんだ。つーか、なんでそんなに嬉しそうなわけ?普通嫌がるもんじゃねーの?」
『とことん、いじめてやりてーじゃん?くっ』
うわ。
兄貴としてどーなの?
こいつの妹が可哀想だわ。