出会いは偶然じゃなくて運命
その日の帰り道、博音の妹に会った。
ばったりと。偶然に。
『こんにちは…』
ちょっと気にした感じの挨拶。
え、その気なの?
こいつも周りの女たちと同じなのかと思った。
だから、婚約者だからって良い顔して近づく女は嫌いだって言ったんだ。
そしたら、あんな怒ると思わなかった。
しかも、勝手に母親が話し進めてることに謝ろうとしたらしい。
うわ。早とちりしちまった。
謝る時間ももらえず、さっさと帰ってしまった妹。
ふふ。博音の妹なだけあるわ
そう思った。
いや、謝んねーとな…