出会いは偶然じゃなくて運命
俺はなんとなく事情を察知した。
匡って意外と嫉妬深いんだな。
睨み合ってる2人の間に入って、博音をお持ち帰りすることにした。
博音が落ち込んでる理由がわかったし、俺にはもう用はない。
だから恋愛はめんどくせんだよな。
「妹ちゃんに昨日何か言われたんだ?」
『…学校で話しかけんなと。兄貴に嫉妬するやつがいるか?』
「まーまー。わかってあげなよ。1つ年上だろ?(笑)」
『…それ関係あんのか?』
「ないね。」
教室に戻ると、
『ちょっと颯太〜。どこ行ってたの〜?私よりあの子取るなんてひどい〜!』
あー。うぜー。
別に俺はお前の物じゃねーよ。
昼休みが終わりに近づいて、そろそろ授業の準備ってところで、急に博音が教室を出て行った。
なんだ?急に。
一回出た教室を戻ってきて、俺のとこに来て博音は言った。
『なぁ。なんか飴持ってねー?』
…飴?
なんで俺が飴持ってんだよ。
「いや、持ってねー『博音っ!飴なら私が持ってるよん♪あげる〜』
博音にいつも付きまとってる女が博音に飴を渡した。
『さんきゅー。』
そう言ってまた教室を出て行った。