出会いは偶然じゃなくて運命


次の日、授業がつまんなくて保健室で寝てたら誰か入ってきた。

先生かな。

いや、先生は今日いねーって言ってた。

顔を上げて見ると…

泣いた顔をした綾だった。

泣いたか聞いたら、綾は急いで出て行こうとした。

おいおい!そりゃねーぜ!

引き止めて、顔を見たら…


頬が腫れていた。

こいつ、殴られた?

誰に?

…まさか。

昨日、俺が手を掴んで走ったから…

あの女どもにやられたのではないかと思った。

だから俺が、女どもにやられたのか聞くと、慌てて違うと言った。

わかりやすい奴だな…


またか。

また俺は人を傷つける。

俺のせいで。
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