幼馴染の甘くない愛情Ⅱ
「おい、チビ」
いきなり頭上から聞こえた
低くてよく通る声。
もちろん、
聞き間違えるはずない大雅の声。
顔を上げるとあたしに
合わせてしゃがみ込む大雅。
「こんなとこで何してるわけ」
「…帰るの」
「なんで?」
「…お腹痛い」
「いっちょまえに生理かよ」
最低だ!!!女の敵!!!
「もう大雅なんて知らない」
「つか、なんでさっき大晟といた?」
「たいせい?あぁ、あの男の子?知らないよ、話しかけられただけだもん」
そう言うと大雅は
小さくチッと舌打ちをした。