幼馴染の甘くない愛情Ⅱ





「なんとか言えば」




そう言ってやっとあたしの顔を見た大雅。




「…泣いたって許さねぇよ?」

「…分かってる」

「生意気」




気付けば出ていた涙。


男の人は女の涙に弱いって言うけど大雅は違う。




「俺の加虐心煽ってるだけだな」



そう、分かってる。




「で、いつ大晟と会ったわけ?」

「…自習の時」

「……」

「教室に来て…」




そう言うと小さく舌打ちをした大雅。





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