幼馴染の甘くない愛情Ⅱ
予感的中
「…38.6」
目の前には辛そうに布団にくるまる大雅。
「だりぃ…」
小さい時から風邪をひくときは必ず高熱が出る大雅。
「っていうか病院行った方が良いレベルだね」
「寝てりゃ治る」
「もう…」
なのに病院には行きたがらない。
そしていつも自力で治してしまう。
「じゃあ、あたし学校行くね」
「……」
「何かほしいものあったらメールしてね」
何も答えない大雅。
顔を覗き込むと寝息をたてていた。
あたしは、起こさないように静かに学校に向かった。