幼馴染の甘くない愛情Ⅱ
「瑠奈ぁ!おっはぁ♪」
教室に入る直前で明菜に抱き着かれる。
明菜は毎日朝から元気だ。
「明菜、おはよう」
「あれ、なんか元気ない?」
「そんなことないよ?」
元気ないのはあたしじゃなくて大雅だし。
まぁ心配なんだけど。
「あれ、亮は?」
教室に入るとあたし達の席には拓篤しかいなかった。
「おはよう瑠奈、あいつは遅刻」
「おはよう。そうなんだ?珍しいね」
「中学の時はほとんど遅刻だったけどねぇ」
「最近が珍しかっただけだな」
そう言いながら笑う拓篤と明菜。
まぁ、確かに亮は朝弱そう…
そんな他愛もない話は担任が来るまで続いた。