幼馴染の甘くない愛情Ⅱ
「瑠奈、今日もお弁当だよね?」
「うん?」
お弁当は入学してから今日まで
欠かすことなく星夜が作ってくれている。
普通は女のあたしが作るべきなんだけど…
星夜の方がおいしいんだよね。
「今日拓篤も明菜も購買なんだぁ」
「あ、そうなんだ」
「すぐ買ってくるから待ってて!」
「うん、分かったよ」
笑顔でそう返すと
明菜は拓篤と早足で教室を出ていった。
暇なあたしはなんとなくケータイを開く。
大雅、大丈夫かな?
メールは1通も来ていなかった。