幼馴染の甘くない愛情Ⅱ
「俺、大雅に告うから」
「へ?」
「…なんだよ」
あれ、戸田君って…
「あの、あたし…大雅と……」
「知ってる。付き合ってんだろ」
「あ、うん…」
良かった、知ってた…
でも、じゃあ、なんで…
「それでも。どうせ口聞いてもらえないし、このまま終わるくらいならゆう」
それじゃ、と言って
戸田君は屋上から出ていった。
あたしは、しばらく放心状態で。
教室に戻った時には明菜たちに
めちゃくちゃ探したって怒られた。